天然模様と天然染色
ボタニカルストール2024

gentenがタイで出会ったのは、
自然の景色を写しとったような草木染め。
南国タイに自生する植物たちが、
伸びやかに枝を広げ、風に葉を揺らすように。
世界に一枚だけの美しさを宿した
「ボタニカルストール2024」が数量限定で登場です。

自然に寄り添い調和する
曖昧な色と色が織り成す美しさ

ストールの生まれ故郷は、タイの東海岸に位置するラヨーン県。穏やかなビーチと緑豊かな自然が共存する地です。そんなラヨーン県では、植物を主役にした草木染めづくりが続けられています。

その存在を知ったgentenデザイナーが草木染めの職人にコンタクトをとり、オリジナルのストールづくりが始まりました。

ラヨーン県の工房に並んでいたのは、色や形がとりどりの植物たち。

草木染めの工程を見せてもらうと、その手法は驚くものでした。葉や枝を摘み取り、そのままのカタチで生地に写し取る技法を用いた、極めて手間のかかる草木染めです。

野草を煮出して色を抽出したら、たっぷりと布に移します。この布と無染色のストールを重ね、その上に木片や葉を散らして一緒に巻き上げ、蒸す工程へ。高温を保ちながら12時間以上蒸し上げると、無染色のストールが染まり、葉や枝のシルエットが浮かびます。

「葉脈までも布に写し出されることに驚きました」（gentenデザイナー）。

同じ植物であっても、自然のものゆえ同じ大きさやかたちのものはありません。布を巻くときに生じるしわや歪みさえも個性になり、蒸すことで複雑な色合いに。自然な色の濃淡が奥行きを生み、世界に一枚だけのストールが誕生します。

同じく染めても、一枚一枚異なる色みや葉のかたち。均一に染められる化学染色にはない魅力が天然染色にはあります。

「一般的に、色や模様は鮮やかで華やかなほうが美しいと感じると思います。でも美しさはそれだけではありません。文化や言葉も異なるタイの地で、gentenと同じように、こうした色彩や模様を“美しい”と感じ、その“美”を共有できることに感動を覚えました。」（gentenデザイナー）。

ボタニカルストール2024（左からカーキ、ピンク）各19,800円（税込）

天然繊維を原料としたレーヨンに
唯一無二の個性を宿して

でき上がったのは、2色のストールです。

スイレンとモモタマナの大きな葉とカシューナッツの葉が共演するカーキ。19,800円（税込）

丸い斑点状の模様は葉や茎の先から出たタンニンの成分です。こうした偶発的な模様もデザインの一部と捉え、自然素材の魅力と考えています。

マメ科の植物であるスオウの木片とユーカリの葉で描いたピンク。19,800円（税込）

サイズはどちらも約47cm×178cmです。

自然由来の素材を用いて手しごとでつくるボタニカルストール2024は、カーキ60枚、ピンク40枚という限られた数でのご用意です。計100枚は、一つとして同じものはありません。大量生産のアイテムとは真逆の個性をもった一枚一枚です。葉の形や配置、天然染料ゆえの異なる色み、工程でできるシワ、そして手しごと。これらすべてが個性となり、ほかにはない魅力を放ちます。

素材は、パルプや綿などの天然繊維を原料とした再生繊維であるレーヨンを選びました。合成繊維とは異なり、加工処理することで自然に還元できるのは大きな利点です。

レーヨンには繊維が絡み合ってできる糸の節“ネップ”があります。ネップは、いうなれば天然繊維を原料としている証。個体差がありますが、素朴な味わいとなり個々の魅力へつながります。

上質な光沢感があり、シルクのような艶を帯びた質感。手にすると、確かな厚みがあり大きさもしっかり。晩夏から秋へのスイッチシーズンにはもちろんのこと、初冬にも手軽な羽織のような使い方でも重宝します。

植物の“景色”を写しとったボタニカルストール2024。
天然模様と天然染色の曖昧な色や形は、見る人、持つ人におだやかなゆらぎを与えてくれます。これもまた多様な美しさの価値のひとつ。
手間のかかる、そしてほかでは決して見ることのない、
一期一会の「美しい景色」をお楽しみください。

ボタニカルストール2024は、店舗、オンラインショップともに販売中です。

2024年9月20日公開