カンガルー革のありのままの姿を
仕立てた「キャングロボルサ」

希少なカンガルー革を使用したバッグ「キャングロボルサ」。
カンガルー革の特徴である軽さ生かすため、裏地は使用せずピックスウェードを貼り合わせて一枚仕立てでおつくりしました。
軽さ、丈夫さ、しなやかさ、そして丁寧な手仕事のあたたかみにあふれるキャングロボルサの魅力をひもときます。


ウルルの色彩をまとった、

カンガルーバケッタレザー

赤く乾いたオーストラリアの大地に立ちそびえるエアーズロック。別名、ウルルと呼ばれる岩山は鮮やかなオレンジ色が印象的です。
そんなウルル色をまとったキャングロボルサ。キャングロ(Canguro)とは、伊語でカンガルーのことで、その名の通りカンガルーの革を使っています。

カンガルー革は、繊維の密度が高く、軽くて薄いながらも引っ張りや引き裂きに強いのが特徴。革のつくり手は、イタリア・トスカーナ州のタンナー「コンチェリア・ミリアム」社。伝統的に受け継がれているバケッタ製法で鞣しました。

大自然の中で過ごすカンガルーだからこそ、素材そのものに個体差があります。キズやシミ、筋のように入る“トラ”※は、ストレスなく自由に過ごした証。
この革の持つキズやムラなどを「個性」として隠さず、風合いを大切にし、染料で最低限の仕上げのみを施しています。
(使用しているカンガルー革は全て、牛革と同じ畜産の副産物です。)

※皮を鞣して平らな革にした際、皮のダブつき部分が筋状の痕として残り、染色した際に周りの色との差異が出る部分。基本的に品質上の問題はなく、天然の革である証、欧米などでは革の個性として親しまれている。


キャングロボルサ103,400円(税込)

ていねいな手仕事が生む心地よさ

カンガルー革は1枚のサイズが非常に小さいので、無駄なく使えるようバッグのセンターにハギを入れていますが、このしなやかでしっとりとした触り心地を堪能していただくために「革ひも」を使って、一目ずつ手縫いでパーツをつなぎ合わせました。
革ひもステッチや玉止めの飾りなど、随所に細やかな職人仕事が施されており、目にしたとき、触れたときの心地よさにも、さりげないアクセントを加えています。

ハンドルは、革の切れ目が手の平に当たらぬよう包み込むように設計、革ひものステッチでまとめています。
余計な芯材を使用せず、革本来の特性を生かして、「ありのまま」を大切にしました。

ポケットは両サイドに1か所ずつ。携帯電話や鍵などを分けて入れることができるゆったりとした大きさです。

内装ポケットの付け方にも一工夫しています。縫い目がバッグの表面に出て革の景色を損なうことがないよう、中央とサイドの革ひもステッチでポケットも一緒に手縫い付けし、バッグの作りに溶け込ませるように創意を込めました。

両サイドにつけたクロージャーを開け閉めすることでシルエットが変わり、荷物の量やスタイルに合わせて多彩な表情をお楽しみいただけます。

また、フォルムにやわらかさを出すために、底面の角は「菊寄せ」という財布等で用いられる細かく摘まんで革を寄せていく技法を使い、繊細な丸みに仕上げました。


夕陽に染まるウルルのように、

時と共に美しく

カンガルー革は愛用を重ねるごとにゆっくりと赤みが増して濃くなり、味わい深い色へと育ってゆきます。重ねた革の上が経年変化したもの、下が経年前のものです。まるで、ウルルが夕暮れに色づくように、時と共に深いオレンジに。


手にしたときに感じる、雄大な自然が育んだカンガルー革の軽さ、逞しさ、しなやかさ。
共に過ごすことで育っていく深い色合いを、お楽しみください。

■キャングロボルサのお手入れについて■

風合いを生かすため、最低限の染料のみで仕上げている革なので、汚れが付きやすくなっております。
お手入れは、gentenのクリーム類、防水スプレーはいずれも使用可能。使い初めにデリケートクリームや防水スプレーを使うと、汚れや水シミを防ぐことにもつながります。

キャングロボルサは、店舗、オンラインショップともに9月中旬発売予定です。




エヴァ―チャーム チョコレートコスモス14,300円(税込)

エヴァ―チャーム チョコレートコスモス

毎月発売される四季折々の草花を革で表現したエヴァーチャーム。
9月はチョコレートコスモスが登場します。
チョコレートコスモスの花言葉は「移り変わらぬ気持ち」。風にそよそよと揺れるコスモスのお花を一つひとつ手作業で仕立てたレザーフラワーです。
誕生日や記念日のプレゼントに、もちろんご自分へのご褒美としても。いつまでも輝き続けるエヴァーチャームをお楽しみください。

2024年9月6日公開